MOT(Management of Science)、技術経営の本。その業界ではバイブルとも言われることがあるのが本書。
MOTは理系版のMBAと言われることもあるが、つまりモノづくりにおいての経営手法、および理論体系のことだ。日本の製品は品質がいいのに売れないという例等から、従来のように「いいものを安く作る」とだけではものは売れない時代になったという。その原因は時代の流れにより技術、顧客、競争環境の不確実性が増したことにより、ものづくり経営ではその不確実性を踏まえた上で行わなければ持続的に強い企業を構築することが難しいという。本書ではMOTの理論体系を、日本や海外製造業の具体例を挙げながらまとめている。
大学院のMOTコースは東工大を始め、理工系、工学部系で開設されいて、そこそこニーズが有るようです。まあ、こういうのは経験や勘でものづくり経営をやっている方は読まれておくとより理論的な意思決定、経営判断が出来るのではないかと思います。ちなみに、本書に登場する概念や専門用語群はMOTの業界では当たり前のように飛び交っている共通言語なので知っておかないと話についていけません(笑)
学部生時代にも一度読んだことがあるのですが、復習も兼ねて読みました。個人的には論文を書く際に参考になりそうな考え方などがありました。これからはリファレンス的に本書を利用することになると思います。ちなみに、MOT or 技術経営と言っても、各大学院のコースなどでやや内容が変わってきますが、本書はまずMOTを俯瞰的に眺めていて、その後は特に組織構造の理論化と組織マネジメントの内容に偏っている感じです。
時間とやる気があば当ブログでMOTをコンパクトに紹介したいところですが、考えているだけでボツになりそうな予感。。