読書:メタ思考トレーニング(細谷功)

投稿者: | 2020-04-26

ネット上で誰かがオススメしていたので読んでみました.


メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問

メタ思考というのは「自分を客観視する」「無知を知る」「物事そのものを考える」「上位目的を考える」「抽象化する」といった思考をすることだと思えば良い(詳しくはP34にある図3:「メタのレベルで考える」とは?).本書はこれらを詳しく書いている.

特に大事なのは「上位目的を考える」と「抽象化する≒アナロジー思考」だった.

「上位目的を考える」は,物事を頼まれたり実行する時に「そもそもなぜそれをやるんだ?」というところから考えてみるという思考のトレーニング.そもそもの目的に合っていなければ,今あなたがやっている物事は実は本末転倒なものなのかもしれない.そもそもの目的がわかっていれば,物事の勘所を押さえて適切に実行できるかもしれない.あるいは逆にこちらから別の良い方法を提案できるかもしれない.で,じつはこれ,結構ボスから耳にタコができるくらい言われていたのでとても共感できた.

「抽象化する≒アナロジー思考」は,われわれも知らないうちにやっていることだと思うが,「たとえ話」なんかがそれに相当する.一旦物事を抽象化して,それを別の物事に当てはめる作業.本の中では「なぞかけ」がアナロジー思考の一種だといっていたのだが,そんな感じ.面白い芸人さんとかは結構このアナロジー思考が上手い人な気がする.
この本はビジネス書なので,アナロジー思考をビジネスに応用しましょうっていう結論になる.

作者の肩書きはビジネスコンサルタントだそうで,多分こういうセミナーとかで稼いでるのかな…あと,この本のリンクを貼るためにAmazonで検索すると,同じ筆者が同じような本を出してました…メタ思考芸人なのかな(笑)といったら失礼ですね.

悪口みたいなことをいいましたが,この思考法は頻繁に使えそうです.というか前から何となく使っていましたが,これからは意識的に使えそうな気がします.
「上位目的を考える」と「抽象化する≒アナロジー思考」が大事.

あと,AIに仕事を取って代わられないためにはということで「絶対に仕事が亡くならないために必要なのは「自ら仕事を作り出す」能力です」というのは確かにそのとおり(笑)

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