フロントローディング front-loading

投稿者: | 2013-08-02

備忘録ブログ的なものが多いので少しアカデミックに技術経営的な話を。

近頃あるシステムを作ることになった。そこで気をつけているのは”フロントローディング”である。 

フロントローディングとは「作業前倒し」とも言われているらしいが、つまり製造業やシステム開発において、その初期段階で問題をなるべく潰して、後工程での修正を少なくする事によって全体的な工数を減らすという考え方だ。

僕は以前ベンチャー企業でバイトしていた時にあるシステムの設計をやらせていただく機会を得た。入念に競合システム(サービス)の調査とチームでのディスカッションを重ねた後に設計にとりかかり、設計をほぼ終えて後工程にわたした。後工程では僕の設計を読んで開発に取り掛かっていた。

しかし僕の突然の思いつきで「こうしたほうがもっとよくなるなあ」と仕様を勝手に変更した。それを事後報告すると普段温厚なプログラマがキレ気味なのである。いかんせん僕は初めてまともに設計というものをやったし、まだ開発の初期段階だったのでそんなに悪いことはしていないつもりだった。が、そうではない。

”仕様変更”というのはプログラマ/開発者にとって諸悪の根源である。「プログラマを殺すに刃物はいらぬ、仕様を三回変えれば良い」という言葉があるように、仕様変更は相当の時間を要する。

というわけで、商品/サービス開発は早期段階での問題解決が重要なのだ。これは製造業でもソフトウェア開発でも共通する考えである。

参考資料
フロントローディング(ふろんとろーでぃんぐ) – ITmedia エンタープライズ 

 

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