小保方氏とSTAP細胞事件に関するまとめ(2014年3月16日現在)→(2014年3月23日更新)

投稿者: | 2014-03-16

近頃英科学ジャーナルNatureにSTAP細胞を投稿し話題になった小保方晴子ユニットリーダーの不正論文疑惑で世間を賑わせていますが、私も大学院生ということで、一応研究なるものをやっている人間として非常に関心の高いテーマです。今日も日曜日なのに小保方さんが気になってしょうがなく、ディスプレイの前で最新情報を注視しています(笑)。

STAP細胞が実在するかどうかはまだ決着が付いているとはいえませんが、小保方氏の博士論文コピペ問題、さらに今回のNatureに掲載された論文にそのコピペ博士論文からの画像が流用されていること、そもそもコピペ博士論文が海外の研究者の論文やホームページからコピペされたものだった等、大きな問題となっています。博士論文については小保方氏本人からの取り下げ要請(取り下げが認められれば博士号剥奪)、Nature論文もバカンティハーバード大教授以外は取り下げの意向を示しています。

【STAP細胞】小保方晴子の論文をコピペ発見ツールに入れてみる→99%海外論文のコピペでした | 面白ニュース!netgeek

ところで今回のSTAP細胞とはどのようなものであるかを軽く解説したいと思います。
例えば何かのアクシデントで指を切断してしまったとします。切断された指は二度と戻ることはありません。ところで「トカゲの尻尾切り」という言葉がありますが、トカゲはしっぽを切ってもまた尻尾が生えてきます。これは、トカゲには様々な体細胞に分化することができる細胞を持っているからです。そしてこのように様々な細胞に分化できる細胞(多能性幹細胞)が出来るきっかけは、これはトカゲの場合、尻尾を切られた刺激によってこのような性質を獲得するためであると言われており、これが哺乳類の細胞でも同じ様なことがあり得るのではないかというアイディアを元に研究されていたのが今回のSTAP細胞です。それ故にSTAP(stimulus-triggered acquisition of pluripotency、刺激惹起性多能性獲得)細胞と言われいるわけですね。

ところで小保方氏のメディア露出の際に黄色やピンク色の壁の研究室と割烹着が話題になりましたが、あれはどうやら演出のために短期間でこしらえられたものだということで、ほぼ間違いなさそうです。

つなごう医療 中日メディカルサイト | STAP疑惑底なし メディア戦略あだに
【悲報】STAP細胞小保方さんの研究室スカスカすぎワロタwwwwwww (※画像あり)|ラビット速報

しかし共著者に業界では第一線の研究者を揃えておきながらなぜこのような事件が起きたのか。とうことですが、何らかの理由で万能細胞がES細胞から作られたのではないか、という説が私は有力だと思います。

STAP細胞の非実在について#5 | kahoの日記 | スラッシュドット・ジャパン

これまで見てきた通り,CD45+細胞はSTAP/STAP幹細胞/ES細胞とは由来が異なることがこの解析でも分かります.
また,ES細胞とSTAP細胞はCNVに差がなく,ほぼ同一であることが示されました.この近さは慎重な実験をするために,STAPを抽出したマウスからES細胞を作成したとしても説明がつかないように思われます.

仮にそうだとして、それが故意になされたものなのか、過失によってなされたものなのかによっても事件性が違ってくると思いますが、いずれにしても小保方氏に昔からパクリ癖が有ることは認めざるをえないのではないでしょうか。

小保方晴子「中2のときに読書感想文コンクールで最優秀賞を受賞した」→銀河鉄道999からの盗用でした | 面白ニュース!netgeek

引き続きこの事件については目が話せませんね。

参考資料:
論文捏造&研究不正 (JuuichiJigen) on Twitter
金融日記:いまさら人に聞けないSTAP細胞と生物学の基礎

2014年3月23日:更新
STAP細胞のNature論文の何が問題だったのかについての記事です。わかりやすい。
金融日記:いまさら人に聞けない小保方晴子のSTAP細胞Nature論文と捏造問題の詳細 その1 TCR再構成と電気泳動実験 

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