読書:PRESIDENT 2013年 9/16号 |最強のスキル「統計学」 必須のツール「ビッグデータ」(別冊宝島)

投稿者: | 2013-09-04

最近読んだ雑誌。

 

最強のスキル「統計学」 必須のツール「ビッグデータ」 (別冊宝島 2056)

最近流行りのビッグデータ関連の本や雑誌の内容を再構成してまとめたようなもの。

個人的には各企業のビッグデータの活用方法とか、あまり関係のなさそうな「経済波及効果」の計算のしかたのさわりがわかったのが良かった。

最近ではローソンのPontaカードやファミリーマートのファミマTカードによって会員情報を集めて、その使用履歴をビッグデータ解析するっていうのがなかなかおもしろそう。以前からもPOSシステムでビッグデータ解析的なやっているが、会員カードによって個人の行動を追跡できるという点、そしてカード提携店での利用履歴も把握出来る点から、今までにないより興味深いデータが出てくる可能性は十分ある。その点ではセブン-イレブンは電子マネーカードのナナコを発行しているのみで、あとは従来のPOSシステムによる解析がメインになるのだろう。前者2社と後者は今後違いが見えてくるかもしれない。

日立の開発した「ヒューマンビッグデータ」クラウドサービスでは、様々なセンサーを搭載した名刺大の端末を人間の首にぶら下げる事によってデータを収集する。また、位置情報を発信するビーコンというものも組み合わせて人間の行動を定量化、分析するシステムを持っている。このシステムを店舗に導入して実際に売上げアップにつながっているという。このシステムは使ってみたいというところも増えそうな気がする。

あと個人的には経済波及効果の計算方法のさわりが興味を持てた。ちなみに経済波及効果をExcelで簡単に計算できるツールが総務省を始めとして各都道府県で公開されている。

統計局ホームページ/経済波及効果を計算してみましょう-平成17年産業連関表(34部門別)-



PRESIDENT (プレジデント) 2013年 9/16号 [雑誌]

PRESIDENTは興味のある部分だけ読んだ。トヨタ自動車とGoogleの様々な比較を行っている。まあ比較は個人的にはそれほど興味はないのだが、ITツールを利用した組織管理方法は大変興味深い。Google式会議方法や議事録の作成、勉強会、Googleドライブ等の活用方法は一部僕も自分の研究チーム内で取り入れているけど、全面的に取り入れるのは実際は難しい。というのも、みんながコンピュータ操作が得意だったり、頻繁にパソコンを使うという人ばかりではないからだ。コンピュータ操作が苦手な人も居る中でそういったハイテクなシステムを導入してしまうと、かえってプロジェクトの効率が落ちてしまう。そんなジレンマが、大なり小なり企業でも起こっている(中小企業白書にそういうアンケートがあった気がする)。とりあえず僕らのチームではLINEのグループチャットがメールの代わりになっている。こういうふうに、既に一部分でLINEがメールに取って代わっているというのも興味深い。

あと、Googleのオフィス写真が掲載されていたが綺麗でオシャレでうらやましい。

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